ガジュマル
シンカヌチャー(生徒・学生のコーナー)
井戸掘りの試練
中等部 照本麦子
この間、カンカン照りの日に、初畑!?に行きました。井戸をほるって初めて聞いてびっくりしました。正直いって井戸ほりって、深く穴をほるだけだと思っていました。でも、ホッシーのせつめいを聞いて初めてパイプをうちこんで井戸をほるんだなぁとわかりました。当日になって畑に行って見ると、イメージ?とずいぶんちがっていました。でも、すごーくいいところだなぁーと思いました。ついたら、まず、草とりで、草多いなぁと思いながらぬいていました。それで、一時間ぐらいすると、だれかが、「井戸ほりするよー!集まってぇ。」という声が聞こえて、(今からするのかなぁー)と思って見ていました。すると、麻衣ねぇちゃんが行こっかというので見に行きました。パイプをうつ音が耳にひびきました。うち終わりしばらくして、糸のようなものをたらし、水がついているかたしかめました。ざんねんながら水はついていませんでした。パイプをつけたすために、もう一本パイプを頼みに行ったりもして、大さわぎ!?でした。もう一本うちこみ、その間昼ごはんにしました。お昼を終えて、またパイプをうちこみして、糸をたらすと水がついていました。さわれはしなかったけどうれしかったです。ポンプをとりつけてこぐと、あんがい早くトウメイになりました。最初はドロ水だったけど本当に水がでて、ものすごーくうれしかったです。それからどんどん水遊びにはってんしていって、頭などもあらいはじめてびっくりしました。そして、しばらく水遊びをして帰宅しました。本当に楽しい一日でした
学校の役割 その20
現在、聴講生も含めて23名の生徒・学生が珊瑚舎スコーレで学んでいます。そのうちの8名が中等部(不登校サポート教室)の生徒です。(1名は本人の希望で高等部の授業に参加しています)10歳から20歳までの生徒が学んでいます。
中等部は約3ヶ月の体験入学期間を経て、4月から正式にスタートしました。午前中に組まれているサポート授業は個々の生徒の状況に応じて段階を追いながら最終的には中学校3年生の教科書の内容が理解できるようになることを目標としています。個別学習と一斉授業を併用した時間割になっています。午後からは珊瑚舎スコーレのカリキュラムにそった授業が組まれています。
先日、A君の在籍中学校の校長が担任と一緒に訪ねてきました。新年度からA君の担任になった教員はそれまでに何度か訪ねて来ていて珊瑚舎スコ−レの考え方やカリキュラム、授業の雰囲気を知っていました。尿検査のお知らせと用具をA君に届けに来た際、校長が近々挨拶に来たいといっている旨、伝えてくれていました。
校長は在籍生徒が珊瑚舎スコ−レで学んでいることに対し謝意を述べるとともに、A君の珊瑚舎スコ−レでの出席を、在籍中学校の出席と考えたいのでよろしくお願いしたいと伝えてくれました。帰り際に教室をのぞきA君に一声かけてゆきました。この校長の対応は極めて稀なものです。
A君と保護者は珊瑚舎スコ−レを学ぶ場として選び、毎日通ってきています。それに応えなければならないのは当然のことなのですが、そのこととは別に、不登校の生徒の学ぶ場の保障と義務教育段階あるいは公立学校の不登校に対する行政の対応について考えてなければならないことがあります。
不登校の生徒のために「適応教室」が作られていますが、「教室に復帰させる」ことを前提としています。教室と対等な場として捉えられていませんから授業体制など、「学ぶ場」としては不十分なものではないかと思います。また、不登校の生徒が復帰できるように「教室を変える」ことを考えなければならないのに、それが逆になっていますから問題は解消しません。
さらに、不登校の生徒の学習権を保障するために適応教室とは考え方の違う「多様な学び場」が必要ですが、それが全くと言っていいほどありません。「学校に来ない方に問題がある」という見方がありますから、なかなか「多様な学び場の保障」ということに思いが至らないのでしょうが、人の成長のスタイルは人それぞれです。その手助けをする公教育は少なくとも不登校に対してはその補償をしなければなりません。不登校の原因はいろいろ考えられるかも知れませんが、基本的には学校にあるものだからです。それがなかなか理解されません。
さらにもう一つ、義務教育に対する公共のサービスを受けられない不登校の生徒の保護者に対して、たとえばA君の保護者に対して行政は学校とは別の場で学ぶこと経済的に補償する必要があります。教育はお上が施すものではなく、子供の学習権を保障するためのものという前提に立てばそんなにむずかしいことではないように思います。(ほ)
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