>学校をつくろう!

●●●八連句作品集●●●

八連句は、高等部、専門部の文章講座で作ります。連句は三十六句の歌仙が一般的ですが、授業で歌仙を巻くのは時間的に難しいため、八句で構成する八連句を考えました。細かなことはここでは触れませんが、八句は二句ずつ起承転結で構成するなど、作る際に心がけて欲しいことがいくつかあります。生徒全員が発句から挙句まで作り、出来た生徒は黒板に書きます。どの句を採用するかは討論で決めますが、なかなか決まらない時は多数に支持された句、又は講師が選んだ句を採用します。授業では完成した八連句をもとに「八連句物語」をそれぞれの生徒が書きます。


   ★「種はこぶ風」の巻

      種はこぶ風はまれ人土はきみ              俊水
      葉の形さえ時にまかせて                 蚊曲
      桜散りでいご花咲く別れの日              瀬底
      真赤な糸はどこまで伸びる                伸
      トーストのこげた匂いで目が覚めた           たづこ
      あれが夢でもこれが夢でも                梅香
      今ここの五官をすまし歩みゆく              梅香
      がじゅまるの気根(ひげ)のびろよのびろ         玻瑳

「種はこぶ風」の巻は第1回「まれ人講座」でまれ人に谷川俊太郎さんをお招きし、参加者の作った句を谷川さんが選句したものです。発句は谷川さんの句です。

   ★「桜舞う」の巻

      桜舞うこの木の下で約束を               零式
      乾いた風が帽子を飛ばす                月歯
      息をつく紅一点の狂い咲き               米草
      季節外れの風鈴がなる                 駿風
      言葉より涙が先にでていった              楽吉
      海の底にも粉雪は降る                  玲波
      雨音にどこか似ている父の歌              駿風
      スキップで駆けるみどりの路(みち)           米草

   ★「黒板に」の巻

      黒板に文字の花咲き散り落ちる            米草
      白紙に刻む言葉の歴史                 駿風
      足音が遠くで聞こえおぼろ月              女菜
      ウージの原をたゆたう波が               月歯
      君の耳ふした瞳と星の唄                羽羽
      心で追えば自然の流れ                 少林
      花びらに空の涙が輝いて                綉倭
      ふり向かないよ辿り着くまで              綉倭

   ★「サバニ漕ぐ」の巻

      サバニ漕ぐ掛け声合わせ波の花            香曜
      波紋広がるおちょこの中で               雲雲
      地球から一粒落ちた月の上               葉出
      夜はさかさままたさかあがり              葉出
      飲み込んで吐くため息は色をもち            羽羽
      遠い秋空ちっぽけな僕                 くらげ
      カブトムシそっと近づくあみの影            フィリップ
      またいつ愛でるアサガオの種              羽羽