>学校をつくろう!

●●●詩のボクシング作品集●●●

「詩のボクシング」は新年の始業日に行われる
「珊瑚舎杯争奪  新春・詩のボクシング大会」をはじめ、
「うないフェスティバル」、文章講座などで行われています。

「新春・詩のボクシング大会」優勝者には
「珊瑚舎杯」と「チャンピオン・バンダナ」が贈られます。

「詩のボクシング」の準決勝、決勝は会場から「お題」をもらい、その題で
即興で詩を朗読します。ここでは生徒たちの即興詩を紹介しています。


「虹」      

絵を描きます
空の絵は描きません
区切りがないからです

指の絵を描きます
十二色の色鉛筆
うまい絵は描けません
色を見て感じた色を選び
迷いながらも力強くはっきり描きます

虹が七色なんて嘘です

                 (即興 専門部 藤井 啓)

「高齢出産」   

磯野家の波平さんとフネさんは
高齢でカツオとワカメを産んだ
すごいと思う

実際の世界では
とてもそんな高齢出産はないと思うようだ

               (即興 高等部 浦川 聖)

「山」

山はいつも大地にどっしりとたたずんでいる
いつも絶対的に山はゆるぐことはない

僕は昔山が好きだった
いや 今でも好きかもしれない
昔から山登りに 毎週のように行っていたし
山の近くにいることが 僕は大好きだった
なぜかはわからない

もしかしたら僕は
絶対的にゆるぎないものを求めていたのかもしれない
山はその典型だった

僕はいろいろなことに
絶対的でゆるぎないものを求めた
生活に 自分に 人に 人生に
しかしゆるぎないものは そう簡単には手に入らなかった
いくら求めていても それは
いつかはゆらいでしまう
僕はそれが悲しかった

今日も山はゆるぎない
僕と違いゆるぎない
僕はそれが悲しい

                  (即興 高等部 小野寺 玲)

「カメ」

カメはいつものろのろ歩いています
勉強ものろのろとゆっくりやっていきたいと思います
階段も一段一段
珊瑚舎スコーレの階段はきついので
カメみたいにゆっくりゆっくりのぼって
ゆっくりゆっくり勉強したいと思います

                   (即興 夜間中学校 桃原芳子)

「名前」

名前が私をしばりつける

今でもまだ自己紹介をできない

名前を口に出したくない
名前なんてなくって
地図なんてなくって
文字なんかなくって
国なんてない世界なら

私の人生楽勝だった

                 (即興 高等部 金そな)

 「音」

音がきこえる
音が耳に入ってくる
音は体の中をひっかきまして
音が頭の中で暴れる
足の中で暴れる 手の中で暴れる
暴れまわって
ちぎれかけた血や肉が
声となって
声をはきだし ひとごみを引き裂いて
誰かをこなごなにする
                 (即興 高等部 宮城信太朗)